【部分月食】赤銅色とターコイズフリンジの月を撮影しました 

 今回は11月19日に見れた「部分月食」を撮影したので、撮影した写真や感想を共有します。

まず、今回撮影に使用した機材は、お馴染みになるんですけど「sony α7iii」と「TAMRON 28-200mm f2.8-5.6」とその他に「三脚」と「Bluetoothリモコン」を使い撮影しました。

BluetoothリモコンについてはSONY純正のを使いました。

「Bluetooth」で「有線」では無いので、接続が切れたりしないのかなどの心配があると思うんですが、そもそも無線方式には「Bluetooth」と「赤外線通信方式」とあって、Bluetoothは赤外線に比べ太陽光の下や障害物などがあっても安定した通信が可能なのだそうです。

実際に使ってみた感じ、リモコン側のシャッターボタンを押した時などのタイムラグも無く、スムーズに撮影に移行する事が出来ました。

通信可能範囲が「360°/約5メートル」という事で、確かに少し離れた時に接続が乱れてシャッターボタンが反応しなかった事があるので、その辺りの注意は必要かなと思います。

この「Bluetoothリモコン」について詳しく知りたい方は下のリンクを見てみて下さい。

https://www.sony.jp/ichigan/products/RMT-P1BT/feature_1.html#L1_60

・夜空に浮かぶ「赤銅色の月」

僕がカメラを買ってから初めての月食撮影だったんですが、僕と同じく今回の月食が初めての撮影という人も多いかと思います。

今回見れた部分月食は同じ条件だと実に、89年振りで、また同じ条件の月食を見ようと思ったら今度は65年後の2086年11月21日になるそうです。

なので、その事実を知ったその日から撮影が終わるまで、失敗が出来ないなと思い、けっこうドキドキしていたのが本音です(笑)

そして撮影地で機材の準備や月が上がる方向の確認などをして、月食が始まるのを今か今かと待っていたんですが、僕が住んでいる所は宮崎県で、最初の方は雲がかかっていて見えなかったです。

大丈夫かなぁ?と月が上がる方角をずっと観察していたら、薄れていく雲の中からすでに赤みががった月が見え始めました。

発見した時は子供の頃の戻った様な高揚感で、つい声を上げて喜んでしまいました(笑)

ここからは、写真はもちろん、タイムラプス動画の為の撮影や動画撮影もしました。ちなみに写真はきれいに写るんですが、暗くなるにつれて動画撮影は、ノイズが目立ってしまいカメラ側の設定が難しかったです。なので後の編集でノイズ除去を施しました。 、、、が、それでもやっぱり多少のノイズは残ってしまいました。

そのあたりは、まだカメラの設定などを追い込めばノイズを少なくできたと思うので、新たな課題が出来ました。

一応、動画のスクショですがノイズ除去前、後のものを貼っておきます。

ノイズ除去(前)
ノイズ除去(後)

空がだんだん暗くなるにつれ、月食も進んできて、赤銅色の月がかなり見えるようになってきました。

宮崎県は最初は雲がかかっていたんですが、月食が進んできた頃には快晴になって雲ひとつ無いような状況で、ひたすらシャッターを切っていたのを覚えています。

今回の月食は、ほぼ「皆既月食」という事で、ほんの少しだけ月食しない部分があり、その部分が「ターコイズフリンジ」と言って青く光る様子が見れるという事で、その瞬間を待っていました。

実際には撮影した際にはあまり分からなかったんですが、現像時に色調などを少しかけて、なんとかターコイズフリンジを表現する事が出来ました。

ちなみに事前情報で、焦点距離200mmだとちょうど良いくらいに、月の近くにある「※すばる(プレアデス星団)」と一緒に撮れるという事を知って、「すばる」が写る時間帯になったら迷わず撮影しました。※写真左上の星の集まり

赤銅色の月とすばる

今回の部分月食は全国で観測可能という事で、多方面の方がYouTubeなどでライブ配信をしていました。

僕自身、撮影中はライブ配信から聞こえる音声を聞いたり、たまに映像を見たりしながら、撮影していました。他の方が展望台などからライブ配信をしているのを見て、今、色んな場所から同じ月をみんなで見ているんだなぁと思い、心が優しい気持ちになったのを覚えています。

最大の月食が終わり、タイムラプス用の写真撮影などもして、あと一つ撮影してみたかった「ブラケット撮影」をしてみました。ブラケット撮影と言うのは簡単に説明すると、明るさの違う写真を一気に何枚か撮影する方法で、後に適正した明るさの写真を、合成して仕上げるために使う撮影方法です。

その撮影方法で最終的に仕上げた写真が下の写真なんですが、赤銅色の部分と本来の月の色、そしてその境目に、上記でも出たターコイズフリンジの色が表現できた月が出来ました。

正直上手くできるか不安だったんですが、なんとか出来上がった写真を見て、少しニヤニヤしていました(笑)

手持ちのレンズの焦点距離が最大で200mmまでしかなったので、後でトリミングをして月がよく見えるようしましたが、そうなると更に望遠レンズが欲しくなったのは言うまでもありませんでした。

今回は「部分月食」の写真やその時の様子を紹介しました。初めての月食の撮影だったので色んな不安はありましたが、なんとか撮影できて良かったです。

今後も、新たに撮影した写真や様子などを紹介していきたいと思います。

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